中東カタールで開催中のサッカーワールドカップ(W杯)で、出場国が連日熱戦を展開している。11月29日(現地時間)からは、グループステージ最終戦が順次行われ、決勝トーナメント進出国が決定する。2大会連続のベスト16進出をかけ、日本がスペインとの最終戦に臨む中、一風変わったユニホームを採用し、注目を集めているチームがある。デンマーク代表だ。同代表は、ユニホームサプライヤーの企業ロゴが目立たないデザインのユニホームを着用し、大会に臨んでいる。
激戦の欧州予選を突破し、2大会連続6度目の出場を果たしたデンマーク代表は、ユニホームサプライヤーに、自国企業のヒュンメルを採用。同社はホーム・アウェイ・3rdの計3種のユニホームを提供している。
世界での視聴数や大会を通じて動く巨額マネーから、夏季五輪を凌ぐとされるサッカーW杯。出場国のユニホームを手掛けることは、提供元企業にとっては、またとない自社のアピールチャンスとなる。
例えば、日本代表やドイツ代表のユニホームを手掛ける独アディダス、米国代表やイングランド代表のユニホームを提供する米ナイキなどは、ユニホーム上に自社ロゴが目立つようなデザインをしている。
そうした中、ヒュンメルはなぜ、企業ロゴを目立たないデザインを採用したのか。同社はその理由を、自社の公式WebサイトやSNSで説明している。理由は大きく2つあるという。過去のデンマーク代表の実績への敬意と、カタール政府への抗議だ。
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