UEFA(欧州サッカー連盟)は1992年、欧州最強代表チームを決める「EURO」(欧州選手権)のスウェーデン大会直前、旧ユーゴスラビア代表の出場権を剥奪した。旧ユーゴ政府がクロアチアやボスニア・ヘルツェゴビナなどの連邦構成国との内戦に突入したためだ。国際連合(国連)の制裁決議に基づいた処分だった。
元日本代表監督の故イビチャ・オシム氏が監督を務めた他、Jリーグ名古屋グランパスなどでプレーし、カタール大会に母国セルビア代表監督として出場中のドラガン・ストイコビッチ氏を中心に、欧州予選を1位で突破するなど優勝候補と目された旧ユーゴ代表。その代役として参加が決まったのが、同代表に予選で敗れていたデンマーク代表だった。
大会直前の参加決定となったことで、バカンス休暇に入っていた一部の主力選手を召集できないなど、万全とは言えないチーム状況の中、デンマーク代表は強豪国を次々と撃破。快進撃を進め、最終的に欧州王者に輝いた。快挙を達成したチームが当時着用していたユニホームにインスパイアされたのが、カタール大会仕様のユニホームだという。
同社のアラン・ヴァッド・ニールセンCEO(最高経営責任者)は、新ユニホームについて「かつてのレジェンドにノスタルジックな賞賛をおくりたいわけではない。ここ最近では最強とも言われるデンマーク代表チームが、カタールで新たな伝説をつくり出す未来を象徴するものだ。20〜30年後に、今回の代表チームが語り継がれるようになることを願っている」とコメントしている。
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