同社がこうした新サービスを開始した背景には、ファン同士のSNSでの交流や二次創作、コスプレなど1つの作品を多面的に楽しみ、ファンが主体になって作品の世界観を広げていくという日本独自のカルチャーがあるという。こうした独自のカルチャーの中でマンガ、アニメ、映画、2.5次元舞台からグッズ展開といった大きな経済効果が生まれている。
そういった多面的な楽しみ方をするファンが増加する一方で、ファンが作品を楽しむプラットフォームはコンテンツフォーマットによって分散していた。
「弊社は創業当時からエンターテインメント領域に注力し、多面展開されたIPコンテンツを同社の複数のエンタメサービスで取り扱い、1つの作品を多面的に楽しめる環境づくりに注力してきた。そうして蓄積してきた知見とノウハウを生かし、横断的なエンターテインメント体験ができるサービスを開始するに至った」(同社COOの村中悠介氏)
村中氏は「動画サブスクサービス最後発だからこそ、Amazonプライムなど既存のサービスを徹底的に研究した」といい、同社の既存ユーザーからも人気が高いアニメをDMM TVの主軸にしたという。「アニメといえばDMM、と言われるようなサービスを目指している」(村中氏)
月額550円の価格設定については、「まずはプレミアム会員になっていただき、そこからDMM TVや他のサービスを使ってもらうことを前提としている」とし、DMMプレミアムをきっかけに、DMM.comのプラットフォームへのユーザーの囲い込みを図る。
同社は今後2年間で200万人のDMMプレミアム会員の獲得と、DMM.comのプラットフォーム全体での売り上げ3000億円の達成を目指している。村中氏は「そのためにプラットフォーム全体へ500億円の投資を実施し、コンテンツの拡充や機能拡大などに取り組む」と意気込みを見せた。
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