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バンナムが、Bリーグ「島根スサノオマジック」を経営する理由 パックマンやアイドルマスターのようなIPに世界的プロ球団へ(1/4 ページ)

» 2022年12月07日 07時00分 公開
[武田信晃ITmedia]

 「パックマン」を筆頭に、「アイドルマスター」シリーズや「太鼓の達人」など知的財産(IP)の宝庫ともいえるバンダイナムコエンターテインメント(BNE)。

 同社は2019年に、島根にあるプロバスケットボールチーム「島根スサノオマジック(スサマジ)」の経営権を獲得している。

photo 島根にあるプロバスケットボールチーム「島根スサノオマジック」(©B.LEAGUE)

 BNEが運営するようになってからの数字を見ると、20-21SEASONに平均1207人だった来場者数は、21-22SEASONは新型コロナウイルスによる入場規制を受けながらも平均1793人に増加した。売り上げもBNE参入前の18-19SEASONは約4億5700万円が21-22SEASONには約12億3800万円まで大きく伸びている。

 「ゲーム・玩具」のイメージが強いメーカーがスポーツチームの経営に乗り出すことだけでも話題になった。さらに21-22SEASONでは、チャンピオンシップのセミファイナルまで進出するなど一気に躍進している。12月7日現在、12勝4敗と好調を維持し、今シーズンこそのリーグ制覇を狙う。

 BNEがバスケチームを運営するのはなぜか? BNEの執行役員で、バンダイナムコ島根スサノオマジックの田中快CEOに話を聞いた。

photo バンダイナムコ島根スサノオマジックの田中快CEO(撮影:武田信晃)

スサノオマジックを世界のチームに

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