消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化──このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
大東建託が「住み続けたい街ランキング2022 <四国版>」を発表した。ランキング1位は「石井町」(徳島県)だった。2位は「板野町」(同)、3位は「まんのう町」(香川県)となり、トップ3には全て郡部に属する「町」がランクインしていた。
1位を獲得した「石井町」(徳島県)は県の北東部に位置しており、吉野川の恵みに育まれた土壌を生かした農業が盛んに行われている。
近年は隣接する県庁所在地・徳島市のベッドタウンとして発展しており、公共・商業施設、医療・福祉機関、金融機関といった生活に必要な施設がコンパクトにまとまっている。また近隣市町村へのアクセスも良く、都市機能も充実している。
居住者からは、「自然が豊かで休日も過ごしやすい」「適度に店があり、生活しやすい」などの声が聞かれた。
2位の「板野町」(徳島県)は県の北東部に位置し、北には阿讃山脈が、南には吉野川平野が広がる豊かな緑と田園に囲まれた、人口1.3万人ほどの町。
町内には2本の高速道路が走り、この両IC間を結ぶアクセス道路の中心区間には地方創生の拠点として防災機能を備えた道の駅「いたの」が整備されている。2023年秋には道の駅近隣に「HOTEL AZ」がオープンする予定となっており、他数社の企業の進出も決まっている。
居住者からは「田畑や山川が多く、買い物など日常生活にも便利。車が必需品だが高速にも近く県外へのアクセスも良い」「静かで住みやすい」「子育てしやすい」などの声が多かった。
3位は県の南西部に位置する、「まんのう町」(香川県)が獲得。同町は竜王山や大川山などが連なる讃岐山脈や日本最大級の灌漑(かんがい)用ため池「満濃池」などの豊かな自然があるだけでなく、生活に欠かせないスーパーや農産物直売所もある。高松空港や県内中心地をはじめ、県外など多方面へのアクセスも良い。
居住者からは「子育て支援が充実しているので子育てしやすい町」「育児に優しい」などの声が挙がった。
4位以下のトップ10は「三豊市」「三木町」「綾川町」(いずれも香川県)、「西条市」「伊予市」「松山市」(いずれも愛媛県)、「多度津町」(香川県)の順だった。
トップ10のうち郡部に属する「町」が6自治体ランクインしていたほか、3自治体は前年のランキング外から大幅に順位を上げランクインしていた。
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