最後のサプライヤとの関係性構築の重要性、ですが、これは私が以前から述べ続けていることであり、一部の先進的企業においては、サプライヤマネジメントの導入として、進められ始めています。しかし、未だに双方向の取組みではなく、買う立場の上から目線の取組みに終わっている企業も少なくありません。
このように、3つの重要性に気が付いた調達購買部門が主導して、企業経営におけるサプライチェーンの重要性をマネジメントに理解させ、競争力強化につなげていく必要性がでてきたのが2022年だっとのではないでしょうか。
昨今のモノが買えない状況は、少しずつ緩和されるときが来るかもしれません。しかし、モノが買えないことを一時的な事象として捉えるのではなく、構造的な変化であることを理解し、具体的な対策に乗り出さなければ、その企業は競争力を失っていくでしょう。事業環境の変化に速やかに対応できるサプライチェーンを構築することが重要であり、サプライチェーン構造改革は待ったなしの状況なのです。(野町 直弘)
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