サイバーエージェントが運営する動画配信サービス「ABEMA」は、ボクシング中継を無料で観戦できる専門チャンネル「ボクシングチャンネル」を新設した。無料配信することによって関心を集め、低迷しているボクシング業界を盛り上げる狙い。
ABEMAは2016年に開局して以来、国内外問わず多様なジャンルのスポーツ大会の中継や配信を実施している。22年は「FIFA ワールドカップ カタール 2022」の全64試合に加え、フロイド・メイウェザー選手と朝倉未来選手による対戦が話題となった「超RIZIN」など、メジャースポーツからマイナースポーツまで幅広く生中継してきた。
これまでもさまざまなボクシングの興行を生中継していて、ボクシングというスポーツの持つ伝統や、数多くの名世界王者やオリンピックメダリストを輩出してきた歴史と選手層の厚み、世界的な熱狂の広がりを背景に、新たに「ボクシングチャンネル」を開設することを決めた。
同チャンネルでは、1月6日午後1時から開催している亀田興毅氏プロデュースのボクシングイベント「3150FIGHT vol.4」を生中継している。IBF世界ミニマム級5位の重岡銀次朗選手と、同級王者のダニエル・バラダレス選手とのタイトルマッチや、谷口将隆選手の二度目の防衛戦となるWBO世界ミニマム級タイトルマッチなどの世界戦が開催中だ。
ABEMAでは同イベントの全試合無料生中継を皮切りに、タイトルマッチを行うボクシング興行を中心に続々と中継していく。インターネット発のスター選手を世界に送り出すことによって、ボクシング界を活性化させていく狙いだ。
同チャンネル新設にあたり、大橋ボクシングジムの大橋秀行会長は「著名選手だけでなく若手選手や無名選手も積極的に取り上げていただき、ボクシング発展のさらなる起爆剤になっていただくことを期待しております」とコメントした。また、3150FIGHTファウンダーの亀田興毅氏は「記念すべき開設のこけら落としで『3150FIGHTvol.4』を選んでいただけたことを誇りに思います」と話している。
亀田氏はアイティメディアのインタビューの中で、「ファイトマネーなど選手の収入の問題を解決するプラットフォームを作りたい」と話していた。今回ABEMAで無料放送することによって、業界の盛り上げにつなげられるか。
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