スポーツ動画配信サービス「DAZN」の基本プランの月額料金が2月14日から3700円に改定される。運営元のDAZN Japan Investment(東京都港区)が発表した。2年連続の値上げとなった一方で、注目を集めているのが新プラン「DAZN Global」だ。月額980円で提供する格安プランでDAZNは何を行うのか、狙いを聞いた。
新プランでは格闘技とボクシングなどマイナースポーツに限定したコンテンツの配信を想定している。サッカーや野球なども配信する「DAZN Standard」では追加料金なしで全ての競技を配信する。
運営元は新プランの狙いを「ユーザーのライフスタイルに合う視聴体験を提供するため」と説明。その背景として「金額を抑えて、一部のコンテンツだけ楽しみたいという要望がユーザーから出ていた」という。新プランでの配信コンテンツについては「配信元と協議を進めている。詳細は近日中に発表する」としている。
DAZNのようなサブスクリプション(月額支払い、継続課金)のサービスでは、近年、格安プランの導入が相次いでいる。ネットフリックスは22年10月、格安プラン「広告付きベーシック」(月額790円)を発表。最安プラン「ベーシック」(同990円)とほぼ同内容のサービス内容で、料金が約2割引きとなる一方、1時間に4〜5分の広告を表示するというものだ。
競合のサッカーコンテンツでは、スカパーは海外サッカー(独ブンデスリーガ)のみの視聴を希望するユーザーに「ブンデスリーガLIVE」(月額980円)を提供中。「サッカーLIVE」(同2480円)では通常、天皇杯やルヴァンカップのような日本国内のカップ戦とブンデスリーガを配信しているが、コンテンツの切り売りでユーザーに選択肢を与えている。
一方で、スペインのラ・リーガや欧州CL・ELの放映権を持つWOWOWの「WOWOWオンデマンド」(月額2580円)のように単一プランのみの提供を続けるケースもある。DAZNの格安プランではマイナースポーツの配信にとどまっているが、他サービスの動向やユーザーニーズを踏まえ、サービス内容を変更する可能性もある。新プランの動向に注目が集まりそうだ。
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