食品ロスを削減しようと、ローソンは1月17日、廃棄前の「からあげくん」などを急速冷凍し、地域の子ども食堂に寄付する取り組みを東京都内で始めた。2月末まで実証実験を行い、他店舗への展開を検討する。
実証実験では、「販売期限」が切れ、店舗で廃棄処分されるフライドフーズを活用する。対象商品は、からあげクン4種類(レギュラー、レッド、北海道チーズ、瀬戸内レモン味)、Lチキ3種類(レギュラー、レッド、竜田)、鶏から3種類(もも しょうゆ、もも 旨塩、むね 竜田)、北海道産きたあかりの牛肉コロッケ、旨みあふれる牛肉メンチ。同社では、店頭から撤去する「販売期限」を消費期限前に設け、可能な限り出来たての商品を提供している。
例えば、からあげくんの場合、店頭調理から6時間が経過すると、廃棄処分するルールになっている。消費期限が切れたわけではないため、これまでは安全に食べられる状態でありながら、やむなく廃棄していたという。同社は公式Webサイトで、都内1店舗当たり1日に7.6キロ(2021年度実績)の食品ロスが生じていると公表しており、食品ロスの削減が課題となっていた。
そこで、同社は東京都品川区と連携し、区内の子ども食堂「子どもゆめ食堂だんらん」に寄付する取り組みを始める。鮮度を保ったまま保存可能な「液体急速冷凍機」で廃棄前の商品を凍結する方法で寄贈。子ども食堂で再調理し、昼食や夕食のメニューに活用してもらう方針だ。
同社は「今回の実証実験を通じて地域のニーズやオペレーション面を検証し、他店舗への展開やアイテム拡大について検討する」としている。実証実験はローソンゲートシティ大崎アトリウム店で、2月28日まで行う。
食品ロス削減を巡っては、同社は1月末まで廃棄予定のスイーツを値引き販売する実証実験も都内で行っている。
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