マッチングアプリ「Tinder」を運営するTinder Japan(東京都港区)は、Tinder内で登録者がどんな人と出会いたいかをプロフィールに表示できる新機能「今、求めるものは...」を導入した。目的を明確化させることで、より質の高い出会いにつなげ、需要拡大を図る。
この機能は、「恋人がほしい」「いい人がいれば付き合いたい」「友達がほしい」「暇つぶし」「チャット相手」「まだ分からない」の計6つの選択肢から、自分が「マッチングアプリを利用する目的」を選択し、プロフィールに表示できる。
現在はマッチングアプリを含め、出会いが多様化している。同社によれば、プロフィールをきっかけに出会い、仲が深まったタイミングで初めて「お互いの求めている関係性が違った」というケースも多くなったという。そこでTinder Japanは「登録者が新機能を活用することで、自分の目的を示すだけでなく相手の目的も理解でき、より良いマッチを生み出すきっかけとなる」と話す。
同社独自の調査「Year in Swipe(世界中のメンバープロフィールを基に2022年を振り返り、1年を象徴するトピックスをまとめたもの)」では、近年若い世代の恋愛の傾向として、「外見よりも誠実さ」「お互いを尊敬できること」「心の広さ」を相手に求め、遊び目的や従来の恋愛関係とも違う「シチュエーションシップ」と呼ばれるカジュアルな関係性が広がりを見せていることが分かった。
新機能のテストでは、50%以上の登録者がこの機能を利用してプロフィールに表示を追加したことが判明。ニーズの高さが分かる。
Tinderのコアプロダクトを担当するバイスプレジデントのカイル・ミラー氏は次のように話す。
「この機能は、Tinderのメンバーに見られる変化に対応するために開発した。Tinder登録者の72%が、『どういう出会いを求めているかがはっきり分かっている人と出会いたい』と答えている。新機能は、メンバーが自身の出会いをコントロールし、つながりを見逃すことなく、より意図的にマッチングすることを可能にする」
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