消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
タイガー魔法瓶(大阪府門真市)は、寒い時期の地震避難の経験者と未経験者の各330人を対象に、「寒い時期の防災対策に関する調査」を実施した。
冬の防災対策について、十分にできていると思うか聞いてみると、経験者・未経験者ともに半数以上が「できていると思わない」と回答し、寒い時期の災害への備えが不十分であることが分かった。(経験者52.1%、未経験者62.4%)
「冬の防災対策が十分にできていると思う」と回答した人は、経験者が36.2%、未経験者が17.3%と、経験者の方が冬用の防災対策をしている人が約19ポイント多くなった。寒い時期の避難経験の有無が数字に表れた。
寒い時期の避難場所で困った/困ることは何かを聞くと、未経験者は1位が「身体が冷えて寒い」(79.4%)、2位「寒くて眠れない」(63.3%)、3位「トイレが混んでいる」(62.4%)だった。
一方、経験者の1位は「身体が冷えて寒い」(49.4%)、2位「温かい食べ物がない」(43.6%)、3位「お風呂に入れない」(43.6%)となった。経験者・未経験者共に1位は同じだったものの、2位以降に違いがみられ、寒い時期の避難で困ることでは、想像と現実に差があると分かった。
寒い時期の避難場所であったらいいと思うものは何か尋ねると、経験者・未経験者ともに1位は「あたたかい飲み物(お湯以外)」だった。2位以下では違いがみられ、未経験者は2位「毛布」、3位「防寒シート」となり、経験者は2位「あたたかいごはん」、3位「毛布」となった。
寒い時期の避難経験者の74%が、「避難場所でお湯を必要とした」と回答した。具体的なタイミングでは、「温かい飲み物を飲むとき」(64.2%)が最も多く、「インスタントラーメンを作るとき」(57.5%)、「インスタントスープを作るとき」(38.3%)と続いた。
調査は20〜60代の男女で、寒い時期での避難経験がある人・未経験者それぞれ330人を対象にインターネットで実施した。調査期間は2022年12月2〜5日。
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