2012年にこの世を去った歌手ホイットニー・ヒューストンのホログラムコンサートが、1月26日から開催される。過去のライブパフォーマンスのデジタルリマスター版を起用したホログラムによって、「そこにいるかのようなリアリティー」や「同じ空間と時間を共有できるダイナミズム」を演出。新たなライブエンタテインメントを提供する。
日本公演は1月26日のBunkamuraオーチャードホールなど東京都内で3会場、名古屋と大阪でも開催予定だ。価格はプレミアム指定席を1万3200円、S指定席を9350円に設定した。
米BASE EXPERIENTIAL社が開発した最新のホログラム技術により、ホイットニーのパフォーマンスを復活。ホログラムのホイットニーが、生のバンドミュージシャンやダンサーたちとリアリティーのあるステージを作り上げていくという。
この公演は、ホイットニー・ヒューストンホログラムコンサート日本公演製作委員会によれば日本初上陸で、すでに米ラスベガスや欧州では上演されている。メディアからは「ショーを観ていると、それがホログラムであることを忘れてしまう」(The Herald Scotland/Evening Glasgow Times)、「彼女のデジタルによる復活はとても感動的だった」(Financial Times)、「並外れたボーカルとCGによるホログラムはハイクオリティーで、本人がまるでそこにいるかのような臨場感を作り出した」(The Daily Telegraph)と称賛を集めた。
ホイットニーは1992年の初主演映画『ボディガード』の主題歌「I Will Always Love You」で全米シングルチャートで14週連続1位を記録。2012年に48歳の若さで亡くなった。トータルセールスで2億枚を売り上げるなど、今もなお音楽業界に大きな影響を与え続けている。
22年12月には国内でも彼女の人生を描いた映画「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」が公開された。
ぴあ総研は21年のライブ・エンタテインメントの市場規模(音楽コンサートとステージでのパフォーマンスイベントのチケット推計販売額合計)を3072億円とし、「市場はこの回復軌道の延長線上を着実に歩んでいる」とした。
観客が声を出す時間を限定するなどして、徐々に観客の声出しなども容認されてきている。コロナ禍で少しずつ人流が増え始め、大規模有観客イベントの増加や、大型音楽フェスの復活などライブエンタテインメント市場に復調の兆しが見えてきた。
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