消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
仕事・転職・求人情報サイトを運営するビズヒッツ(三重県鈴鹿市)は、「管理職になりたくない理由に関する意識調査」を実施した。管理職になりたくない女性に理由を聞いたところ、1位は「責任が重い」(119人)だった。
2位は「仕事・残業が増える」(86人)、3位は「管理職に向いていない」(52人)、4位は「割に合わないと感じる」(50人)、5位は「人間関係で悩みそう」(36人)だった。
「責任が重い」が4割近くを占めた。また「割に合わない」「残業代が出ない」など、収入面でメリットを感じられないという回答も多かった。
1位の「責任が重い」と答えた人からは、「責任が増えると、深く考え込んで疲れ切ってしまいそうだから」(25歳女性)、「深刻で責任を負う仕事はできるだけしたくない」(30歳女性)、「指導しにくい部下がいるので、これ以上責任を負うのは避けたい」(53歳女性)などの声が聞かれた。管理職になれば自分一人だけではなく、部下やチームの仕事・失敗にも責任を負うため、「責任が重くなるとプレッシャー」「考えこんでしまう性格なので、負担が大きすぎる」という声があった。
2位の「仕事・残業が増える」と答えた人からは、「残業が増え、家族と過ごす時間が減るから」(27歳女性)、「休みでも呼び出されたり電話が来たり、休む暇がないから」(39歳女性)、「休日にも仕事が入り、ワークライフバランスが保てなくなりそうだから」(44歳女性)などの意見があった。「家庭やプライベートを優先したい」「オンオフを区別し、休息の時間をきっちりとりたい」と考えている女性にとっては、デメリットが大きいようだ。また「子どもや家族が急病のときに休みにくくなるのは困る」というコメントも複数聞かれた。
3位の「管理職に向いていない」と答えた人からは、「部下をまとめるリーダーシップがないと思うから」(29歳女性)、「自分の性格上、部署の人をまとめたり指示したりするのが苦手。リーダーシップをとる自信がない」(35歳女性)、「人に命令するのが苦手。ストレートに伝えたり、マイナス表現をはっきり伝えたりするのが苦手だから」(50歳女性)などの声が挙がった。
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