全国旅行支援の効果はあったのか? 直近1年間の旅行回数を調査

» 2023年02月14日 10時00分 公開
[ITmedia]

 キャンプやグランピングを中心としたアウトドア総合情報サイト「TAKIBI」を運営するフォーイット(東京都渋谷区)は「直近1年間の旅行回数に関する調査」を実施した。45.9%が「1回以上旅行した」と回答した。

直近1年間の旅行回数に関する調査を実施した(画像はイメージ)

 直近1年間に1回旅行した人は17.4%だった。2回は13.7%、3回以上は14.8%という結果に。一方、54.1%は旅行していないと回答しており、1回以上旅行した人(45.9%)をやや上回る結果となった。

直近1年間で旅行した回数(画像:以下、プレスリリースより)

 男女別で見たところ、「旅行をした」人は男性が43.4%だったのに対し、女性は48.4%と、やや女性が上回る結果となった。旅行の回数の内訳でいうと、「1〜2回」は女性の方が多くなったが、「3回以上」旅行した人は男性の方が2.4ポイント多かった。

性別ごとの結果

 年代別では、年代が下がるに連れ旅行をした人の割合も増えた。特に10代では約6割が直近1年間で旅行をしており、卒業旅行などの機会があったと推測される。「3回以上」旅行した人が最も多かったのは20代で、男性29人、女性24人の回答が得られた。同社は「20代では比較的自分の時間が確保しやすい人が多く、余暇を旅行に充てたと考えられる」とコメントしている。

年代別の結果

 世帯年収別でも調査した。世帯年収500万円以上の家庭で「旅行した」人が半数を超える結果となった。旅行した回数別に見ると、「3回以上」行った人は「世帯年収1000万円〜」(26.1%)が最も多かった。世帯年収が高くなるほど余暇に充てる予算も増え、旅行の回数も増加したと推測される。

世帯年収別の結果

 同社は今回の調査について「直近1年間で旅行をした人としなかった人の割合はおおむね半々に分かれる結果となった。22年には全国旅行支援の実施や行動制限の緩和などがあり、旅行が後押しされたのではないか。今後、新型コロナの感染症法上の位置づけが引き下げられることからも、旅行業界に回復の兆しが見える」と分析している。

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