消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
求人検索サイトを運営するIndeed Japan(東京都港区)は、働く上でのジェンダーに関する違和感を募集する「#これでいいのか大調査」を実施した。女性が職場のジェンダーギャップを感じた経験を聞いたところ「生理で休むと言いづらい」との回答が最多となった。
直近3年で、職場でジェンダーギャップを感じたことがあるか聞くと「感じたことがある」との回答が66.9%に上った。
職場でジェンダーギャップを感じたことのある人に経験を聞くと、全体の1位は「子育てとフルタイム勤務の両立が難しい」(13.6%)、2位「男女で賃金・ボーナスに差」(13.1%)、3位「『男のくせに』『女性なのに』などの性別による立ち振る舞いを求められる」(11.8%)となった。
男性の1位は「性別による立ち振る舞い」(10.6%)、2位「家庭より仕事を優先すべきというプレッシャー」(10.0%)、3位「男女で賃金・ボーナスに差がある」(8.4%)だった。
女性では、1位が「生理で休むと言いづらい」(25.8%)、2位「子育てとフルタイム勤務の両立が難しい」(20.0%)、3位「男女で賃金・ボーナスに差がある」(18.8%)となった。
ジェンダーギャップを感じる職場の慣習やルールについて聞くと、全体1位は「男性の方が昇進しやすい」(18.5%)だった。2位は「男性の方が責任ある仕事を任されるリーダーになりやすい」(16.5%)、3位「男性は長期(1カ月以上)の育休を取得しづらい空気がある」(16.4%)だった。
変わってほしい慣習やルールを尋ねると、最も多かったのが「男性は長期(1カ月以上)の育休を取得しづらい空気がある」(10.5%)だった。次いで、「女性は子育てとフルタイム勤務の両立が難しい」(9.9%)、「男性の方が昇進しやすい」(9.3%)だった。
ジェンダーギャップを感じる職場で、理不尽な慣習やルールについて指摘できなかった経験のある人は約6割だった。その理由を尋ねると「どうせ変えられないと思ったから」(45.9%)、「波風を立てたくなかった」(39.7%)など、諦めの姿勢や同調圧力によるものが上位を占めた。
職場でのジェンダーギャップが是正されない理由については「古い価値観の人たちがトップに立っているから」(10代男性)、「女性の政治家が少ないから」(40代男性)、「女性自身もそうであることを良しとする考えの人が上にいるから」(50代女性)などの声があった。
調査は、15歳以上の働く男女5000人を対象にインターネットで実施した。調査期間は2022年9月22〜24日。
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