B-R サーティワン アイスクリームは2月22日から期間限定で、3月の新作フレーバー「コットンキャンディ パステル」を販売する。新作フレーバーをコンスタントに提供することで、来店動機を高める狙い。
同社は毎月期間限定のフレーバーを投入し、バラエティ豊かな商品展開を強化している。「コットンキャンディ パステル」は花吹雪舞う春の青空をイメージした。わたがし風味のアイスクリームにピンクのチョコパフを入れた。見た目のかわいらしさも追及し、“映え”に対する需要にも対応する。
レギュラーサイズの参考価格は390円。
同社の売り上げは大変好調だ。2022年12月期の決算では、売上高は220億3800万円で、同社によると日本での過去最高だという。営業利益は17億900万円、経常利益が16億9100万円だった。
1店舗当たりの年間平均売り上げは4340万円。日本での過去最高を記録した。客数は前年比約9%増、客単価も同3%増という結果に。
好調の要因はさまざまあるが、「バラエティボックス」「デコケーキ」の伸長、「価格維持の姿勢」の影響が大きいという。
同社は21年にテークアウト商品「バラエティボックス」をリニューアル。4個、6個、8個、12個入りの4サイズ展開で、アイスがカップに入った状態で提供。利用シーンに合わせて選べ、すぐに食べられる利便性が評価されている。
1店舗当たりの年間売り上げは990万円。過去に販売していた「バラエティパック」の370万円と比較して大きく伸長し、1店舗当たりの売り上げ構成比は21.3%まで伸長している。
21年3月に発売した「デコケーキ」は、購入者が自分で好きなフレーバーを選び、デコレーションができるアイスケーキだ。自分だけのオリジナルケーキが作れること、ケーキ作り体験の楽しさが評価され、1店舗当たり年間で405台を販売。前年のアイスケーキの売り上げに1店舗当たり200台上乗せした。
そして、22年の好調の鍵になったのが「値上げ対応」だ。原材料費や原料の高騰が続く中、同社は値上げをせず対応。コストプレッシャーを販売数量増による売り上げ増で相殺し、卸価格、小売価格の上昇を抑制した。
同社は今年日本上陸50周年を迎える。今後は店舗改装やアプリ会員の獲得を強化しながら、“自分でスクープでアイスをすくう”体験ができるテークアウト商品の発売、来店するとシールがもらえる「サーティワンパスポート」の提供など、子ども向けの施策も強化する姿勢だ。躍進を続けるサーティワンが、50周年を迎えてどのような取り組みをするのか注視したい。
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