同社にとって、ハンバーガーチェーンの運営は「ウェンディーズ」以来、2度目となる。02年12月に当時経営危機に瀕していた旧ダイエーから株式を取得し、09年12月まで手掛けていたが、ウェンディーズ運営元とのフランチャイズ契約が終了。「事業の選択と集中」を理由に、事業から撤退していた。
気になるのは、買収額だが「多方面から問い合わせが多いが、詳細はお答えしていない」と同社。ただ、東京証券取引所は一定額以上の大型買収案件について、適時開示するルールを定めており、上場企業は詳細を明らかにする必要がある。
実際、北米を中心に寿司チェーンを手掛ける米Advanced Fresh Concepts(AFC)をゼンショーが18年10月に買収した際、株式取得額などの詳細を開示している。適時開示の対象になっていないことから「そこまで大きな金額とはいえないのではないか」(同社広報)とし、買収額が予想よりも少額であることを示唆した。
ロッテ傘下ではなくなることから、ロッテリアのブランド名や商品の今後にも注目が集まっている。特に店名を巡っては、Twitter上で予想合戦が始まっている。主な例としては、ゼンショーや傘下の飲食チェーン名を組み合わせた「ゼンショリア」「スキヤリア」「すきア」「ロッテリ家」などが挙がり、大喜利状態の様相を呈している。ロッテを取り、単に「リア」と予想する意見もあった。
ロッテリア事業の今後について、ゼンショー側は「詳細は決まっていないが、ブランドや商品は一定期間、現状を継続する」としている。
ゼンショーHDは公式Webサイトで、「日本から『フード業世界一』を目指す」とPRしている。ロッテリア買収が、世界一の飲食チェーンへの布石になるのか。ロッテリアの今後とともに注目を集めそうだ。
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