牛丼チェーン「すき家」や回転寿司チェーン「はま寿司」などを展開するゼンショーホールディングス(ゼンショーHD)は2月19日までに、子会社のゼンショーファストホールディングスがハンバーガーチェーン「ロッテリア」を買収すると発表した。他社の買収は、2019年6月のマレーシアのチキンライス専門店「The Chicken Rice Shop」(TCRS)以来、公表ベースで約4年ぶりとなる。株式取得は4月1日付けで、買収総額は明らかにしていない。ファストフードとして人気が高いハンバーガーチェーンを傘下に置くことで、グループ全体での売り上げ拡大を目指す。
ゼンショーHD広報によると、ロッテリアの親会社ロッテホールディングスが、アイスクリームやチョコレートなど自社事業のポートフォリオを見直していた中で売却案が浮上。人気があるハンバーガー事業を「新業態の領域として適切」と判断し、買収に名乗りを上げたという。
すき家の他、ファミレスチェーン「ココス」「ビッグボーイ」なども傘下に持つゼンショーHD。いずれもハンバーグを販売しており、ロッテリア買収で調達網や店舗運営のノウハウなどをグループ内で共有できるメリットがある。
他にもメリットはある。「ロッテリアは約50年の歴史を持つ有名店。ハンバーガーのノウハウも充実しており、各店舗の状態もいい」。同社広報はメリットについて、こう説明した。
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