mottole、Francfrancのどちらの商品も、メインの暖房機能の他にモバイルバッテリーとしても使える点を訴求している。通勤・通学時だけではなく、休日の外出時などにもモバイルバッテリーと電気カイロの二役を兼ねて持ち歩くことを想定した。
「近年のレディースファッションはミニバッグがトレンド。薄くて場所を取らず、さらに多機能という点で選ばれやすかったのではないか」。Francfranc担当者はこう分析している。
また、両社の担当者共に指摘するのは、繰り返し利用できることが消費者のサステナブル志向の高まりに合致したのではないかという点だ。従来の使い捨てカイロより価格は高くとも、デザイン性に優れ、多機能なカイロを冬の定番グッズとしてコンパクトに持ち歩きたいというニーズが透けて見える。
通勤・通学時に持ち運べること、モバイルバッテリーとしての使用、薄くて場所を取らないのに多機能――。ヒットの背景には、単にカイロで温まればいいというだけでなく、消費者の生活を想像・分析し、なおかつ「サステナブル志向」という時代性を捉えた“洞察”があった。
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