チャリティーライブ「Remember Girl’s Power !!」、がん啓発とエンタメを融合 豊島区を巻き込む：SDGsとESGを体現

[ITmedia]

　がん情報サイト「オンコロ」などを運営する3Hクリニカルトライアル（東京都豊島区）は3月3日、 東京都の豊島区、電子チケット販売・集客サービス「TIGET」を提供するgrabss（ 東京都世田谷）と共同でチャリティーライブRemember Girl’s Power !! （オンコロライブ）Spin Out Program『アイドルと学ぶ「小児がん・AYA世代のがん、臨床試験、がん検診」のことトーク＆ライブ』を開催する。小児・AYA世代（15〜39歳）のがん、薬剤開発のための臨床試験の啓発を目的とした。

振付師・槙田紗子によるプロデュースアイドルグループ「Hey!Mommy!」（以下、クレジットのないものは公式サイトより）

　豊島区の南大塚ホールで開催し、寄付付き優先シートを5000円で、寄付付き視聴チケットを1000円で販売する。無償参加チケットと無償視聴チケットも用意した。

　3HクリニカルトライアルはCSR（企業の社会的責任）の一環として、若い世代のがん啓発をテーマに取り組む。オンコロの柳澤昭浩コンテンツマネージャーは「豊島区とも連携することによって、企業、行政、当事者を巻き込む、新たなライブエンターテインメントの構築を目指す」と話している。

RIZEプロダクション所属の「しろもん」

　本イベントは、RIZEプロダクション所属の「しろもん」、振付師・槙田紗子によるプロデュースアイドルグループ「Hey!Mommy!」、レコードレーベル「ArcJewel」の「愛乙女☆DOLL」をゲストに、一般の観客にも分かりやすいトークとライブの形式で実施する。総合司会を務めるのは元フジテレビアナウンサーで、悪性リンパ腫体験者の笠井信輔さんだ。

レコードレーベル「ArcJewel」所属の「愛乙女☆DOLL」

笠井信輔さん

　2022年9月、3万人を超える参加者・視聴者を得て開催したチャリティーライブ「Remember Girl’s Power !! 2022」のアンケート調査（ライブ前後）の結果、99.4％が「エンターテインメントによる啓発の有用性を感じた」と回答している。

99.4％が「エンターテインメントによる啓発の有用性を感じた」と回答（プレスリリースより）

　社会的にも重要とされてきたキーワードである「ダイバーシティー＆インクルージョン」「SDGs」「ESG」を体現し、主催者（共催者）、協賛企業、出演者、参加者が一体となり取り組むイベントの実現を目指す。

　ぴあ総研は2021年のライブ・エンタテインメントの市場規模（音楽コンサートとステージでのパフォーマンスイベントのチケット推計販売額合計）を3072億円とし、「市場はこの回復軌道の延長線上を着実に歩んでいる」とした。

　コロナ禍で少しずつ人流が増え始め、ライブエンターテインメント市場に復調の兆しが見えてきている。

ぴあ総研は「市場はこの回復軌道の延長線上を着実に歩んでいる」としている（プレスリリースより）