高級スーパーを展開する成城石井(横浜市)は、新業態となるベーカリー専門店「成城石井 BAKERY」の1号店を4月、大阪・京橋に開業する。同社のパンやスイーツに対する消費者ニーズが高いことを踏まえ、新業態化することでより多くの顧客獲得を目指す。
成城石井は新業態となるベーカリー専門店を4月大阪にオープンする。画像は「成城石井 柿の木坂店」(同社提供、以下同)
「成城石井 BAKERY」は大阪市都島区の京阪モール1階に4月20日オープンする。パンや焼き菓子50種類以上を販売し、このうち約9割が「成城石井 BAKERY」のオリジナル商品になるという。
同社はこれまで、自社セントラルキッチンで自家製パンを開発・製造してきたほか、海外から自社輸入するなど、パン商品に注力してきた。独自に実施した消費者調査では「パン・スイーツ」への期待値が高いことが分かったといい、「お客さまのニーズに応え、成城石井のパンの可能性を広げていきたいと考え、ベーカリー業態の出店を決めた」と担当者は話す。
ベーカリー専門店「成城石井 BAKERY」ロゴ
今回、出店を決めた大阪は、パンの消費量が全国でもトップクラスを誇る。同社は「おいしいパンをよく知る大阪のお客さまの声に耳を傾けながら、成城石井ならではのパンの提案にチャレンジしていく」としている。
今後の出店計画については、1号店の検証を踏まえたうえで検討していくという。
ベーカリー専門店の開店とあわせ、同施設上階には、成城石井が運営するワインバー「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO」も同日オープンする。2013年12月に1号店を東京・麻布十番に開業し、今回で全国7店舗目。関西では初出店となる。世界中から選りすぐった上質なワインと食材を提供するという。
ワインバー「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO」が関西に初出店する。画像は関内店
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