――確かに、1泊程度の宿泊の際は、洋服は最小限に抑えたいので、すごく便利そうですね! LG Stylerは15万〜22万円と、比較的高価な商品だと感じていますが、価格がネックになることはないのでしょうか?
宇佐美: もちろん価格が高いというお声もありますが、価格がネックで購入しないということは少ないように感じています。15万円前後の家電は、飛びぬけて高い価格ではないと感じていますし、困りごとに対するソリューションとして効果を感じてもらえる人にはご購入いただいています。
LG Stylerのメリットは、クリーニングに出す手間、アイロンする手間がかからないため、時短になること。また、水道水と電気しか使わないので節約になり、衣類が痛む心配もありません。
今までは「ちょっとシワが付いているからアイロンをかけないと」「ニオイが気になるから洗濯しないと。ファブリーズしないと」と行動していたけれど、その手間がなくなってすごく楽になったという人、お気に入りの衣類を都度リフレッシュして、毎日のように着ている人、それぞれのニーズに対応し、お悩みを解決できているからこそ購入されているのだと分析しています。
多くの方は、仕事で着ているジャケットからズボン、休日着たニット、寝具など、家中のものを毎日リフレッシュしているようです。購入された方からは「一度使うと手放せない」という声をいただくことが多いですね。家電なので、故障してしまうケースがあるのですが、「修理に出して1週間使えないくらいなら、故障したままでいいから毎日使い続けたい」というお客さまもいらっしゃいます。
――日本における認知拡大などのマーケティングはどのように行っているのですか?
宇佐美: コロナ禍はマスクをリフレッシュしている画像を使用するなど、お客さまのニーズに合わせたクリエイティブ作りを意識しています。また、SNSの投稿などを見て参考にしているケースもあります。例えば、お客さまがぬいぐるみをリフレッシュしている投稿を見て、クリエイティブに反映しました。
発売当初は「インテリアフィット」を強く押し出し、「どんな家にも入る」という点を訴求。画像などのビジュアルを通じて、「部屋の中にLG Stylerがある様子」を表現していました。
しかし、それだけでは自分の生活に取り入れるイメージがわきにくいのではないかと考え、「LG Stylerを通じてどんな生活を手に入れたいのか」ということに軸足を置いて販促を実施。ファッション好きの方に人気のインフルエンサー、著名人を起用し、生活の中でLG Stylerをどう活用しているのかを発信しました。
伝え方を変えてから、CVR(コンバージョン率)が約20倍に向上。ファッション好きの方からの購入が増加しました。LG Stylerのある暮らしをイメージしてもらうことで、より多くの人に私事化してもらうことができ、好調を維持できていると感じています。
――現状、LG Stylerの販売に関して何か課題に感じられていることはありますか?
宇佐美: 店頭でLG Stylerをご覧になった方が「大きいのではないか」と思われてしまうことがあります。実際は、ゴルフバック、扇風機が置けるスペースがあれば置けるサイズ。床面積は小さいのですが、背が高いので、大きく感じてしまうようです。このギャップをどのように伝えていけばいいのか、工夫をしていきたいです。
実際に利用している方は、洗面所やリビングに置いている方、玄関に置いて帰宅後すぐにLG Stylerに衣類をかけている方、ハンガーラックの代わりにLG Stylerを設置している方などさまざま。洗濯機や冷蔵庫と違って置く場所が決まってないので、どこにでも設置できます。そのサイズの伝え方や部屋の中に設置するイメージをより鮮明に伝えていきたいですね。
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