宮本名誉教授は17年の前回大会でも同様に、優勝時の経済効果を算定しており、当時は約343億4588万円という試算結果だった。前回大会と比較すると、今大会の経済効果は約253億259万円増加することになる。
その要因として、宮本名誉教授は「6年ぶりの開催で、多くのファンが待ち望んだ大会であること」「前回出場しなかったMLBの大谷翔平選手、ダルビッシュ有選手、今後MLBでの活躍が期待される吉田正尚選手、ラーズ・ヌートバー選手、日本国内で人気の三冠王の村上宗隆選手、完全試合の佐々木朗希選手、2年連続投手5冠を達成した山本由伸投手など、ファンが見たい人気選手が出場すること」「インフレ、円安などで諸物価が上昇したこと」の3つの要因を挙げた。
「WBC優勝は、日本人に素晴らしい感動を与えてくれるであろう。新型コロナ、ロシアのウクライナ侵攻、インフレの進行など暗い話題が多い時に、日本を元気にしてくれる侍ジャパンの優勝を多くの日本人は期待している」(宮本名誉教授)
ただ、収益の大半が運営元に吸い上げられる大会の構造については「今後のWBCの発展のために、米国の大会事務局はWBC各国における負担と利益配分の『明確化』と 『公平性』の確保を考えなければならない」と注文を付けた。
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