野球の世界一決定戦「ワールドベースボールクラシック」(WBC)で“侍ジャパン”こと日本代表が米国代表との激闘を制し、連覇を果たした2009年大会以来、14年ぶり3度目の優勝を果たした。大会期間中、ラーズ・ヌートバー選手らによる“ペッパーミルパフォーマンス”が注目を集めたことを受け、ペッパーミル製造大手の仏プジョーが侍ジャパン応援キャンペーンを3月末まで行っている。
同社は、WBC期間中、ヌートバー選手らが行ったペッパーミルパフォーマンスについて「ペッパーミルが少しずつ知られるようになった。とてもうれしい」との受け止めを示している。WBCで注目が集まる中、同社製品の売り上げ拡大を図ろうと、3月末までプレゼントキャンペーンを実施している。同社の公式Instagramアカウント(peugeot_mill_japon)をフォローした上で、投稿に「いいね」とコメント残すと、抽選で6人に製品をプレゼントするようにしている。
プジョーは、世界的に有名な自動車メーカーとして知られているが、創業当時は鉄製品を手掛けており、ペッパーミル製造元としての顔も持つ。現在、一般的に流通している製品の構造を確立し、特許も取得していたことから同社は「ペッパーミルの元祖」とされている。
同社によると、優れた耐久性と品質で、世界の有名シェフの約6割が愛用しているといい、業界内では世界的ブランドとしての地位を確立している。1989年、ペッパーミル部門は分離独立し、現在に至る。
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東京・浅草の商店街「かっぱ橋道具街」(東京都台東区)のキッチン用品専門店「キッチンワールドTDI」(東京都台東区)でもプジョー製品を扱っている。藤崎義人店長は「プジョー製は高価だが、品質は間違いない。料理人などプロユーザーが購入するケースが多い」と説明している。
WBCでのペッパーミルパフォーマンスによって、実物のペッパーミルの売り上げ増加や、パフォーマンスのデザインTシャツの注文が殺到するなど反響が広がっている。
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