1都3県の「街の住みここち沿線ランキング」 2位「東急目黒線(不動前〜多摩川)」、1位は?(1/2 ページ)

» 2023年03月30日 12時30分 公開

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 大東建託は、首都圏117沿線に住む成人男女を対象に居住満足度調査を実施した。「街の住みここち沿線ランキング2022」1位には、2年連続で「東急東横線(代官山〜多摩川)」が選ばれた。2位は前年3位からランクアップした「東急目黒線(不動前〜多摩川)」、3位は前年7位からランクアップの「東急大井町線(大井町〜二子玉川)」となった。

photo 首都圏を走る鉄道のイメージ(提供:ゲッティイメージズ)

1位は「東急東横線(代官山〜多摩川)」

 1位の東急東横線は、東京・横浜を結ぶ路線で2013年に副都心線との直通運転が始まった。渋谷では銀座線(東京メトロ)、山手線(JR)、井の頭線(京王)、中目黒では日比谷線(東京メトロ)、多摩川・田園調布では東急目黒線にそれぞれ接続する。沿線には田園調布、自由が丘、代官山などの人気エリアがある。

photo 代官山(出典:プレスリリース、以下同)

 沿線居住者からは、「駅周辺はお店が充実し、観光地的な要素のお店だけでなく、生活に必要なお店も混在している点がいい。治安も安定しており、身の危険を感じたことがない。マンションのある立地も地盤が固く、地震による心配もない」(「自由が丘」在住51歳男性)、「個人経営の飲食店が多くグルメな街。住民にクリエーターが多くお洒落な印象がある。地域の人々のつながりが濃く、温かい。商店街を離れると、とても静か。電車の本数が多い。日常生活に必要な買い物が駅周辺で完結する」(「学芸大学」在住28歳女性)などの声が聞かれた。

 2位の「東急目黒線(不動前〜多摩川)」は、00年9月から三田線(都営地下鉄)、南北線(東京メトロ)へ乗り入れており、都心へのアクセスに優れる。「洗足」「大岡山」「奥沢」などの地域は戦前からの閑静な分譲地でイメージもよく、目黒線地下化による再開発で、商業施設の整備も進む。

photo 目黒川周辺

 沿線居住者からは、「治安が良く人の親切さがとても感じられる。この界隈にお住まいの方は生活に余裕があり心にも余裕が感じられ、他人に対する優しさや礼儀の良さが振る舞いに出ていると感じる」(「大岡山」在住47歳女性)、「大きな商店街があり、ディスカウントのお店など安く商品が買えるところがありオシャレなカフェもある。スーパーもたくさんあり、湧き出ている温泉もある」(「武蔵小山」在住30歳女性)、「交通の便がよく、自由が丘や渋谷へのアクセスがしやすい。買い物にもそこまで不便はないのに閑静な住宅街」(「奥沢」在住42歳男性)などの声があった。

 3位の「東急大井町線(大井町〜二子玉川)」は、「大井町」から「溝の口」へ向かう路線。東急の各路線(池上線、目黒線、東横線、田園都市線)をつなぐように走り、「大井町」「旗の台」「大岡山駅」「自由が丘駅」「二子玉川」「溝の口」では各線に乗り換えが可能。大井町線上のエリアは、閑静な住宅街が多く、落ち着いて暮らせるとされている。

photo 二子玉川 多摩川河川敷

 沿線居住者からは「駅から近く、安いスーパーがすぐそばなので買い物に便利。商店街がアーケードなので雨に濡れずに済み、有名な戸越銀座にも武蔵小山にも歩いて行ける。道がほとんど碁盤の目になっているので迷うことがなく分かりやすく、人通りも多いので夜遅い時間でも安心して歩ける」(「中延」在住59歳女性)、「商店街やスーパーが近くて日ごろの買い物が便利。銭湯が徒歩15分以内に4軒、図書館も徒歩10分以内に2軒あり便利。基本的に静かで住みやすい。最寄り駅が3駅あり、都心へのアクセスが便利で週末も楽しい」(「戸越公園」在住39歳女性)などの声が挙がった。

photo ランキング上位の位置関係

 4位以下は「みなとみらい線(横浜〜元町・中華街)」「東急世田谷線(三軒茶屋〜下高井戸)」「京王井の頭線(神泉〜吉祥寺)」「ブルーライン(あざみ野〜北新横浜)」「JR中央線(中野〜武蔵境)」「東急田園都市線(池尻大橋〜二子玉川)」「東京メトロ半蔵門線(清澄白河〜押上)」の順だった。

photo 「街の住みここち沿線ランキング2022」(出典:プレスリリース、以下同)
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