東急とJR3社(四国・貨物・西日本)は合同で、2024年1〜3月に四国・瀬戸内エリアでクルーズトレインを運行すると発表した。東急の豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」とJRの電気機関車などで編成した車両を走らせる。四国エリアでは定期運行がない観光列車の導入で、富裕層などの誘客や地域活性化を目指す。
東急の観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」(提供:東急)
列車は岡山駅を出発地点とし、香川・高松や愛媛・松山をめぐる。車両は東急のザ・ロイヤルエクスプレスとJR貨物・JR西の電気機関車を活用。電気機関車が列車を牽引(けんいん)して走行する。
運行はJR西とJR四国が担い、旅行商品の販売・企画・運営は東急が、クルーズトレインの四国への運搬や電気機関車の提供・整備はJR貨物が担う。それぞれの鉄道事業者が「強みを生かし」(東急担当者)、地域の観光振興につなげる。
ザ・ロイヤルエクスプレスの車内。1号車先頭(左)と5号車(提供:東急)
ザ・ロイヤルエクスプレスは2017年にデビュー。通常は横浜と伊豆急下田の間を運行している。2020年からはJR北海道と協力し、北海道でも同様のクルーズトレインを毎年運行。料金は1人あたり82万円〜(2人1室利用)と高額ながら好評を博しているといい、第4期となる23年7〜9月は運行回数を従来よりも増やし、9回運行することが決定している。「時間とお金に余裕のある層を中心にニーズが高い」と担当者は話す。
北海道を運行するザ・ロイヤルエクスプレスの車内(提供:東急)
旅程は3泊4日で、1〜3月の期間中に計6回運行する。東急が7月ごろ販売を予定しており、それまでに料金を発表する予定だという。
電気機関車の牽引で北海道を運行するザ・ロイヤルエクスプレス(提供:東急)
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