ANA予約システム、代替稼働続く 55便欠航、6700人に影響原因は「調査中」のまま(1/2 ページ)

» 2023年04月04日 12時07分 公開
[ITmedia]

 全日本空輸(全日空、ANA)で4月3日に発生したシステム不具合が長引いている。発生から1日が経過した同4日も、原因は「調査中」の状況が続いている。同社は現在、代替システムを稼働させ、予約や搭乗手続きを受け付けているが、完全復旧には至っていない。前日の不具合の影響で、55便が欠航し、6700人に影響が出た他、4日も運航便2便に遅延が生じている。

photo ANAの機体(提供:ゲッティイメージズ)

 不具合は3日の午後2時10分頃から発生。搭乗券の予約や販売、搭乗手続きができなくなっていた。ANAは代替システムに移行し、手続きを受け付けていたものの、影響範囲は6700人に及んだ。

 同社の井上慎一社長は公式Webサイトで「このような事態を起こしましたことを深くおわび申し上げる」と謝罪した。これに加え、不具合の余波で、ANAの公式Webサイト上の「国内線 発着案内」の運航状況、予約便の情報をメールやアプリで伝えるインターネットサポートサービスの一部にも不具合が発生した。井上社長は「お客さまにはご利用便の欠航や遅延などに関する案内が行き届かず、大変な不便、迷惑をお掛けしている。誠に申し訳ございません」と重ねて陳謝した。

photo 井上社長のコメント(出典:同社公式Webサイト)

 原因について同社は「現在、調査中。明らかになり次第、速やかに報告する」としている。

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