コンビニのおにぎり戦略、3社そろう ローソンは製法刷新、「ふっくら感」で勝負行楽シーズンに向けて(2/2 ページ)

» 2023年04月11日 11時06分 公開
[ITmedia]
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新作3品

 新作の「金しゃりおにぎり 熟成紀州南高梅種抜きまるごと一粒梅」(235円)は、肉厚で果肉が多い2Lサイズの大粒梅を二段仕込みにすることで、ほどよい塩味と酸味を感じられるようにした。

おにぎり 「金しゃりおにぎり 熟成紀州南高梅種抜きまるごと一粒梅」(235円)

 「金しゃりおにぎり 焼鮭ほぐしと塩すじこ」(279円)は、東日本エリア(北海道〜関東)のみで販売する。製造工場で焼き、粗めにほぐした北海道産秋鮭を使用。すじこの味付けのベースは塩で、しょうゆ漬とはまた違う味わいに仕上げた。

おにぎり 「金しゃりおにぎり 焼鮭ほぐしと塩すじこ」(279円)

 西日本エリア(中部〜沖縄)で販売する「金しゃりおにぎり焼鮭ほぐしといくら醤油漬」(297円)は、粗めにほぐした北海道産秋鮭と、超特選しょうゆを使用し味付けしたいくらを中具に入れた。

おにぎり 「金しゃりおにぎり焼鮭ほぐしといくら醤油漬」(297円)

 今回の刷新で、4月度販売高は前年比約130%、新型コロナ流行前の19年比で約115%を目指す。水島部長は「今後も継続して2割増し程度の推移を目指している」とコメント。自社の製法をブラッシュアップすることで勝負に出るローソンは、他社との差別化に成功するか。

セブンは「監修」、ファミマは「コラボ」

 セブンは米の老舗「八代目儀兵衛」と協業し、「精米」「米のブレンド」にこだわったおにぎりを投入。「八代目儀兵衛監修 銀しゃりおむすび 梅ひじき」(151円)や「八代目儀兵衛監修 昆布だしで炊いただしむすび」(129円)を販売している。

おにぎり 「八代目儀兵衛監修 昆布だしで炊いただしむすび」(129円)

 ファミマは「どんぎつねむすび」(185円)、「U.F.O. 濃い濃い濃厚そばめし」(160円)を発売し、人気商品とのコラボで勝負。行楽シーズンに合わせて投入し、花見や旅行での購入を見込む。

おにぎり ファミマはコラボを強化
おにぎり 「どんぎつねむすび」(185円)

 行楽シーズンに向けて各社が個性的なおにぎりを投入する中、消費者から多くの支持を集めるのはどのコンビニか。今後も注目したい。

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