リカバリーウェアが15万枚も売れた 成長が続くテンシャル社の強みは2つ「健康」を追求(4/6 ページ)

» 2023年04月16日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

睡眠に好影響の研究結果も

 3月28日に実施された「春夏の新製品発表会」では、早稲田大学睡眠研究所 所長の西多昌規氏監修の下、リカバリーウェア「バクネ」シリーズが睡眠にもたらす影響の生理学的研究の結果も発表された。

 本研究では、20代男性15人を対象にリカバリーウェアと通常のポリエステル100%のパジャマをそれぞれ1晩着用し、発汗状況・深部体温(鼓膜温度)・心拍(自律神経)・脳波・主観的睡眠評価を比較した。

自律神経においては、睡眠導入時に副交感神経(リラックス時に活動する神経)の活動が有意に高い値を示した(テンシャル社のプレスリリースより)

 その結果、就寝から睡眠初期において発汗量の増大・深部体温の大きな低下・副交感神経の活動の高まりが見られた。よりリラックスした状態で効率的に放熱することで深部体温を低下させ、速やかに眠りを誘導していると考えられるという。

睡眠中は生体活動がもっとも低くなるため、体温の低い状態が維持されることは睡眠にとって好ましい状態だという(テンシャル社のプレスリリースより)

 睡眠後半においても、好影響が見られたそうだ。深部体温が低い状態が保たれている傾向があり、発汗量は有意に低く、いずれも睡眠にとって好ましい状態だという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.