帝国データバンク(東京都港区)は、上場する外食大手100社の卵メニューの提供状況を調査した。5月8日時点で約3割の29社が提供を休止しており、3月の18社、4月の28社に対し、増え続けていることが分かった。
卵メニューの提供休止は、ファミリーレストランのようなリーズナブルなフランチャイズチェーンに集中している。一方で、卵への依存度が低い居酒屋などの業態では提供が続いている他、卵メニューの値下げや販売拡大に踏み切るケースもある。
JA全農たまごによれば、5月の卵1kgの卸売価格は350円で、前年同月から139円値上がりするなど高止まりが続いた。
外食産業は、卵の調達ルートや在庫量、業態によって「エッグショック」の影響が二極化している。供給不足や価格高騰の長期化を前提にした代替メニュー開発の動きが広がる他、加工用殻付き卵の輸入も始まっており、エッグショックへの抵抗力は高まりつつあると、帝国データバンクは分析している。
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