「おやじの相手してあげて」 居酒屋の女子トイレの掲示物に批判殺到 養老乃瀧が謝罪：SNSで炎上

[ITmedia]

　居酒屋チェーン「一軒め酒場」などを運営する養老乃瀧グループは、同店の女性トイレに貼り出していた掲示物に「配慮を欠く表現が含まれていた」として、同社公式Webサイトで謝罪した。5月23日までに掲示物を撤去したという。

養老乃瀧グループは居酒屋の女性トイレに貼り出していた掲示物に「配慮を欠く表現が含まれていた」として謝罪した（同社公式Webサイトより、以下同）

　「おやじが喜ぶお店にご来店いただきありがとうございます。女性が来てくれるなんてとっても嬉しいです！！」

　問題となった掲示物は「一軒め酒場 川崎仲見世通り店」（川崎市）の女性トイレに掲示されていたもの。こうした表現に続いて、「おやじが喜ぶお店でも女性がほっと一息付ける空間をご用意しました」「ここだけはお一人の時間を大切に過ごしてほしいのです！！」――などの文言が並んでいる。

　同店を利用したとみられるSNSユーザーが22日、Twitterに投稿し、批判が広がっていた。

女性トイレに貼り出していた掲示物

　養老乃瀧グループは23〜24日に公式Webサイトで謝罪文を掲載。「認識の甘さや意識の欠如により、多くのお客様に不愉快な思いをさせてしまう表現となり、大変申し訳ございません」と謝罪した。

　一軒め酒場は「安いだけではなく、しっかり美味しいことで、おやじを喜ばせたい」というコンセプトを掲げている。発表によると、2022年7月のリニューアル時に「女性にも利用していただけるように、女性トイレの改装とアメニティを提供するサービスを行い、今回の表示物を掲示しておりました」と説明した。

　養老乃瀧グループは「社会にあわせた社員の意識のアップデートをおこなうべく、外部の指導も仰ぎながら、改善に努めます」とした。

養老乃瀧が公表した謝罪文