家具大手ニトリは、触れると冷たく感じる冷感素材を用いた「Nクール」シリーズのベビー用アイテムの販売を、5月中旬から全店舗に拡大した。ベビーカーシートなど、昨年のものから改良した商品などを展開。夏の暑さが厳しさを増してくる中、高まる冷たい素材のニーズに応える。
ニトリは冷感素材を用いた「Nクール」シリーズのベビー用アイテムの販売を5月中旬から全店舗に拡大(プレスリリースより、以下同)
Nクールは、肌が触れるとひんやりと感じる「接触冷感」の生地を使用した商品の総称で、同社の夏の定番シリーズ。「Nクール」に加え、より冷たい「Nクールスーパー」、最も冷たい「NクールWスーパー」の3種類を展開している。寝具を敷物などのほか、自身での体温調節が難しいベビー向けのアイテムも多数取りそろえている。
「ひんやりベビーカーシート」はベビーカーだけでなく、チャイルドシートやジュニアシートにも取り付けられるシート。2022年のモデルを改良し、頭部と背中の2カ所に保冷剤用ポケットを新たに付け、より冷たさを持続できるようにした。価格は1490円から。別売りの保冷剤は399円。

「ひんやりベビーカーシート」は頭部と背中の2カ所に保冷剤用ポケットを新たに付け、より冷たさを持続できるように改良した
「だっこ紐ブランケット」には初めて、最も冷たい「NクールWスーパー」商品を投入。フードを付けており、日差しも避けられる。ベビーカーにも取り付けられる仕様にしている。価格は3990円。

「だっこ紐ブランケット」。ベビーカーにも取り付けられる
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