「オタク女性専門パーソナルジム」が人気、どんなところなのか?大阪進出も(2/6 ページ)

» 2023年05月29日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

徹底して「おたく女性」に寄り添う

 10代から推し活を続ける“生粋のオタク”であるSAKU代表は、自身が通っていたパーソナルジムでの「気まずい経験」が起業の動機だと話す。

 「当時は、男装コスプレが似合う体を目指していて腹筋を割りたかったんです。結果的に1年で約13キロ減量して満足はしましたが、オタクではないトレーナーさんに本当の目的を言いづらくて。食事指導でも、減量中なのにコラボカフェに行って飲食したことを言えずにうそをついてしまったり。事実を話すのが恥ずかしかったんですよね」

漫画「テニスの王子様」に登場するキャラクター・南健太郎を推すSAKU代表(筆者撮影)

 そんな体験から、オタク女性に寄り添うパーソナルジムの開業を目指すように。20年4月に前職のWebマーケティング職を退職し、同年8月にクララボ社を創業。マンションの1室を借りて、オタク女性専門のパーソナルトレーニングジム「クララ」を立ち上げた。

池袋Cスタジオは、ピンク・イエロー・ブルーとカラー別に3つのトレーニングルームがある(クララボ社提供)

 今回、池袋Cスタジオを訪れたところ、トレーニングルームはポスターやグッズで彩られ、アニメソングが流れていた。グッズが飾られたショーケースがあるスタジオもあり、自分の推しのグッズを持参して飾る会員もいるそうだ。

 「わざわざグッズを購入して、持って来てくれる方もたくさんいます。ショーケースに飾っておくことで、トレーニングのたびに推しに会いに来るような感覚になるのだと思います」

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