消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
PwCコンサルティング(東京都千代田区)は、生成AIに関する実態調査を実施した。54%が生成AIを認知しておらず、使用したことがあるのは10%にとどまった。生成AIとは、テキストの添削や要約、プログラム、画像、動画、音声の生成など、従来のAI技術では不可能だったことを可能にするものである。
認知している46%に自社への活用に対する関心を尋ねると、60%は関心があると回答した。生成AIの存在はビジネスチャンスと捉える層(47%)が脅威と捉える層(9%)の5倍に達しており、活用に関して前向きな傾向にあった。
認知している46%の中で、53%は業務で生成AIを利用したいと回答し、59%は業務代替をポジティブに捉えていた。代替の程度は59%が半分以下と回答し、部分的なものにとどまるという見解が多数派だった。
質問への回答をもとに5つのグループに分類し、生成AIに対する認知・関心と、ポジネガイメージを調べた。生成AIと親和性の高い業種・職種では活用に関心が高く、生成AIと業務との関連を実感しにくい業種・職種では、関心が低いことが分かった。
調査は3月31日〜4月3日、日本国内の企業・組織に所属する従業員を対象にインターネットで実施した。有効回答数は1081件。
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