自動車メーカーの技術革新により、クルマの燃費は2倍程度に伸びている。クルマの保有台数が増えているのにガソリンスタンドが減少しているのは、年間の平均走行距離が短くなっているだけでなく、燃費も向上しているからだ。
ガソリンスタンドは、法令で定められている地下タンクを交換しなければならないので、その交換費用を捻出することが難しいという問題もある。ただ、需要があればガソリンスタンドは次々に開設されて、拠点数の減少にはつながらなかったはずだ。
ガソリンスタンドの減少は自動車メーカーが燃費の良いクルマをつくり続けてきたことによる弊害のようなもの、という見方もできる。しかし、これも時代の流れとして受け入れなければならない。
燃費に関しては自動車メーカーが努力しているだけで、われわれユーザーや行政は努力していると言えるだろうか。少しでも安いガソリンスタンドを求めるのは「節約」という意味であって、燃費向上のための努力ではない。
「燃費を向上させるのは難しい」と思っている人も多いかもしれないが、個人レベルや行政レベルでも燃費を向上させる手段はまだまだ残されているのだ。
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