「マネジメント」というと、人とのコミュニケーションや部下のマネジメント、チーム・ビルディングのことを思い浮かべがちですが、人やチームを管理する前に必要なことがあります。
それが、仕事そのものを管理すること、「ワーク・マネジメント」です。仕事を管理できない人が、人やチームを管理できるはずがないからです。
仕事の内容やプロセスが複雑化し、関与者も増えてくると、単調なスケジュール管理やタスク管理だけでは不十分となり、ワーク・マネジメントに高いスキルが求められることも多くなりました。
仕事の管理といえば、タスク管理やスケジュール管理、意思決定者へのプレゼンテーション、承認といったそれぞれの活動と考える人も多いかもしれませんが、仕事を全体的にとらえ、成功へと導くことが必要です。そういう意味では、プロジェクト・マネジメントに近い概念かもしれません。
効果的なワーク・マネジメントを行うには、次のようなコンピテンシーが必要となるでしょう。
■個人、チームのバリューチェーンの把握
まず、自分自身、または率いるチームが優れた結果を出すためには、どのようなバリューチェーンが必要なのかを明らかにする必要があります。どのような仕事の仕方が、個人、チームとして最大の効果を出すことができるかということです。つまり、個人、またはチームの優れたスキルや能力を明らかにし、仕事のプロセスを決めるわけです。
ここでいうバリューチェーンとは、ワーク・スタイルの意味も含まれます。一人でコツコツと積み上げる仕事のやり方が得意な人と、コミュニケーションによってさまざまなアイデアをまとめていくのが得意な人など、人によって得意な方法はさまざまです。
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