学校での水泳授業の新しいスタンダードとして、男女共用のスクール水着(ジェンダーレス水着)が注目を集めている。では、実際に導入する学校はどれくらいあるのか。学生服や体操服などを手掛ける菅公学生服(岡山市)が実施した調査によると、スクール水着は「男女それぞれ別」が91.1%で、「男女共用」は8.9%にとどまった。
体育の授業で水泳はあるか聞いたところ、「ある」が全体で43.4%となった。学年別でみると、中学生は70.3%、高校生は35.5%と、中学校と高校で水泳授業の有無の違いがうかがえる。
水泳の授業が好きか尋ねると、「とても好き」と「まあ好き」が合わせて48.2%と半数近くを占める一方で、「とても嫌い」(25.5%)も一定数いることが分かった。「嫌い」と回答した人からは、「泳ぐのが苦手」「日焼けする」などの他、「体を露出したくない」「スクール水着を着たくない」という声が寄せられた。
水泳用品など手掛けるフットマーク(東京都墨田区)は昨年6月、体のラインや性別などを気にせず水泳の授業に参加できるようにするため「男女共用セパレーツ水着」を発表。生徒や保護者だけでなく、学校関係者からも大きな反響を呼んだ。
調査は2月、全国の中学・高校生1400人を対象にインターネットで実施した。
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