ホットドッグにケチャップやマスタードをかけるとき、トーストにジャムやマーガリンを塗るとき、多くの人が一度はある容器をパキッとしたことがあるのではないでしょうか。片手で簡単に調味料をかけたり塗ったりできるアレです。
このパキッとする容器の名前をご存じでしょうか。正式名称は「パキッテ」で、日本で唯一、ディスペンパックジャパン(神奈川県南足柄市)が生産しています。名前の由来は、まさにパキッと容器を折る動作です。
パキッテのアイデアは、もともと米国で考案されました。1984年に開催されたある展示会で、パキッテが出展されていたそうです。「最初のアイデアは、高所作業員が指をけがした際に、片手で薬を塗るなどの応急処置ができるようにと考えられたものでした」(同社担当者)
展示会で展示されていたのは、アイデアのみ。現物はなかったそうですが、「面白い!」と目を付けたのが三菱商事の社員だったそう。これを商品化するために、キユーピー、三菱商事、三菱商事パッケージングの合弁事業を立ち上げ、ディスペンパックジャパンを設立しました。その後、世界に先駆け技術開発・製品化に成功。日本で特許を取得し、今に至っています。
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