覚えるのは1分、極めるのは一生――。この言葉を聞いたことはあるでしょうか? 答えは「オセロ」のこと。相手の駒をはさんでひっくり返し、最終的には駒の多いほうが勝つ。シンプルなルールなので、小学生のころに遊んでいたなあといった人も多いでしょう。
オセロが誕生したのは、1973年のこと。今年50歳を迎えるわけですが、いまでもハマっている人は多いようで。玩具メーカーのメガハウスによると、オセロ愛好者は世界65カ国に広がっていて、6億人もいるそうです。
国境を越えてたくさんの人がオセロを楽しんでいるわけですが、実はあまり知られていない“お作法”が3つあるようです。1つめは、ゲームをスタートするときの「配置」について。なんとなく「黒」を右上にしたり、「白」を右上にしたりしている人が多いかもしれませんが、右上は「黒」、先手も「黒」と決まっています。
2つめは「名称」について。ゲームをしているときに「どっちの駒が多いかな」といったことをよく耳にしますが、正式名は「駒」ではなく「石」。駒とは、将棋や双六(すごろく)など盤上で並べて動かすもの。一方の石とは、囲碁やオセロのように盤上で動かないもの。ちなみに、この原稿の冒頭で石のことを「駒」と書きましたが、気付かれましたでしょうか。
3つめも「名称」について。白熱したときに「うわっ、角を取られちゃったよ」といったシーンをよく目にします。この表現も間違い。外から見て本体の部分は「角」になりますが、内から見るとマスの部分を指すので「隅」。というわけで、正しくは「スミをとられてしまった。ミスった〜」という表現になります。
いかがだったでしょうか。この3つの“お作法”を知らずに、オセロを楽しんでいる人は多いようですが、心配ご無用。製造元のメガハウスの社員でも知っている人は少ないようなので(担当者談)、メーカーとしては認知を図っていくことが今後の課題になりそうです。
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