最後に、オセロの歴史をちょっとだけ。オセロの原型が生まれたのは1945年9月のこと。終戦直後、当時中学生だった長谷川五郎(故人)さんが、碁石を使って10分ほどで決着する遊びを思いついたそうです。ルールは「相手の石をはさんで、自分の色にする」。まさに、オセロの原型ですね。
その後、会社に勤めていた長谷川さんは、牛乳びんのフタで石をつくって、その試作品を玩具メーカーに持ち込みました。その企画がめでたく通って、いまから50年前の73年に登場しました。当時の価格は2200円。物価を考えると、それほど安くはないにもかかわらず、子どもを中心にあっという間に広がりました。1年目に30万個が売れて、2年目に100万個が売れて。
50年たっても多くのファンがいるわけですが、その要因はどこにあるのでしょうか。メガハウスの担当者に聞いたところ「おもしろいゲームでも、ルールが複雑だとなかなか浸透しません。そういう意味でいうと、オセロのルールは簡単。にもかかわらず、奥が深い。この2つが長く愛されている理由ではないでしょうか」
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