メルカリで最も売れたブランド 10年前は「シャネル」 22年は?今年10周年

» 2023年07月11日 16時26分 公開

 2013年にサービスを開始し、今年10周年を迎えたメルカリ。月間利用者数は2200万人以上で、累計出品数は30億品を突破した。10年間のブランド取引件数をランキング化したところ、13年に最も売れたブランドは「シャネル」で、次いで「Apple」「ルイヴィトン」だった。一方、22年に最も売れたブランドは「ユニクロ」となり、以下「NIKE」「adidas」と続いた。

photo ブランドランキングTOP10(出所:プレスリリース、以下同)

 同社は「13年は個人が自分のものを手軽に売る習慣がなかったため、中古品でも価値が下がりにくいハイブランドが選ばれる傾向にあった。一方、近年はフリマアプリを使って簡単に不要品を売るという消費行動が定着したことから、日常使いのブランドも取引されるようになった」と分析する。

利用者の年代の推移は?

 13年の利用者数は30代(47%)が最多となった。22年には50代以上の利用者が23%と15ポイント増加し、幅広い年齢層が利用していることが分かった。同社は「スマートフォンの普及にともないネットショッピングの需要が増し、フリマアプリ利用も伸長したことが考えられる」としている。

photo 年代別利用者

カテゴリー別のシェアの変化は?

 カテゴリー別シェアをみると、14年にはレディースを中心としたファッションカテゴリーの構成比が37%を占めた。しかし23年には本・ゲーム・おもちゃを含むエンタメ・ホビーカテゴリーが28%でカテゴリートップとなった。同社は「新型コロナウイルス感染症拡大によるライフスタイルの変化を機に、本・ゲーム・おもちゃといったインドア向けアイテムの人気が高まり、以降トレンドが継続している」と分析した。

photo カテゴリー別シェア

 メルカリは19年から越境販売を開始し、グローバルの販路を拡大している。22年には円安も追い風となり、海外利用者数が約1.4倍に増加。特に海外からの「推し活」需要を受け、J-POP・K-POPなどのアイドルやアニメ・漫画キャラクターのグッズといったエンタメ・ホビー関連商品の取引が活発化している。

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