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結果を出している人は「雑談」をうまく活用している、どのように?相手の本音を引き出す(2/2 ページ)

» 2023年07月19日 08時00分 公開
[山本大平ITmedia]
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「そういえば」と区切りをつけて本題に移る

 私が雑談をする際は、「そういえば」というフレーズを挟んで、第1部と第2部の2部構成で話をすることを意識しています。

 第1部は、本題に入る前のフリというか、完全な雑談です。

 野球やゴルフ、サッカーなど、何か共通の話題で雰囲気作りをしてから、「そういえば」と区切りをつけて、第2部に入ります。

 「そういえば、この間のあの件なんですけど、あれってこういう風に考えているんですけど、どうですかね?」

 この問いかけが、どうでもいいことを聞いているようで、実は相手から最も聞き出したい話なのですが、改まって聞くよりも、「ついで感」を出しながらの方が、相手も本当のことを言いやすくなります。

 「ああ、なるほど。そういうことなんですね」

 こちらの反応が雑談風の軽いものであれば、相手も安心して、さらに説明を付け加えやすくなります。

 「雑談」と「本題」を無理して切り離して考える必要はなく、できるだけ雑談で仕事を終えるようにすれば、仕事をスムーズに進めることができます。

 ありがちなパターンとして、「ちょっといいですか?」と言って本題に入る人も多いようですが、それではあまり効果がなく、もったいない雑談になってしまいます。

 ちなみにここで紹介した雑談の2部構成は、リアルのコミュニケーションで使うことを前提としています。

 今はチャットでのやりとりも多いと思いますが、その場合は2部構成のうちの第1部を入れづらい面があるのでご注意ください。

【まとめ】

雑談の「ついで」に本題を話すぐらいがちょうどいい

この記事は、『「すぐやる」よりはかどる!仕事を「短くやる」習慣』(山本大平/クロスメディア・パブリッシング)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。


著者プロフィール:山本大平(やまもと・だいへい)

 戦略コンサルタント、事業プロデューサー

 2004年に新卒でトヨタ自動車に入社し新型車の開発業務に携わる。トヨタ全グループで開催される多変量解析の大会での優勝経験を持つほか、常務役員表彰・副社長表彰を受賞。その後、TBSテレビへ転職。「日曜劇場」「レコード大賞」「SASUKE」など、主にTBSの看板番組にてプロモーション及びマーケティング戦略を数多く手掛ける。さらにアクセンチュアでのマネージャー経験などを経て、2018年にマーケティング総合支援会社F6 Design株式会社を設立し代表取締役に就任。トヨタ式問題解決手法をさらにカイゼンし、統計学を駆使した独自のマーケティングメソッドを開発。著書にベストセラー『トヨタの会議は30分』(すばる舎)など


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