スタジオジブリの宮崎駿監督(崎はたつさき)が10年ぶりに監督作品として手掛けた映画『君たちはどう生きるか』は、従来の映画宣伝における手法を根底から覆し、異例の好スタートを切った。
映画配給大手の東宝が7月18日に発表したところによると、同作品の初動4日間における興行収入は21億4000万円、観客動員は135万人を記録したという。
これは宮崎監督の前作『風立ちぬ』の興行収入対比で150%を超え、01年公開の『千と千尋の神隠し』における初動4日間の興行収入、19億5437万円をも上回る記録だ。
映画のようなエンタメコンテンツにおいて、作品を興行として成功させるために広告宣伝は必要不可欠だと考えられてきた。
それなのに、なぜ私たちはこの映画の存在を知ることができたのだろうか? 広告はもはや不要なのだろうか。
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