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元インスタ日本事業責任者に聞く、エンゲージメントを高める「熱量」をどう生むか？：B2Bマーケの新常識

» 2023年07月21日 10時00分公開

[ITmedia]

　マーケティングは、時代の流れに最も敏感であるべき領域の一つだ。トレンドをいち早くキャッチしなければユーザーにプロダクトの価値を伝えられない。むしろトレンドを築き上げていく勢いが必要だ。現在は、そこにデジタルシフトの波も加わり、マーケーターには「ユーザーの今」と「ビジネスとテクノロジーの今」双方を注意深く観察し、適応していくための視点、アクションが求められるようになった。

　そんな職種別の最新動向や課題にフォーカスしたオンラインイベントが、ITmedia ビジネスオンラインとITmedia NEWSが開催する「Digital Business Days -SaaS EXPO- 2023 Summer」だ。日程は2023年8月22日（火）～9月24日（日）。本記事では、「Marketing（マーケティング）」カテゴリーに登壇したWellnessMe CEOで経営／マーケティングコンサルタントの長瀬次英氏の講演概要を、先んじてお届けする。

　長瀬氏は、大手外資広告代理店や消費財メーカーでブランド戦略や新規事業開発を手掛けた後、日本のFacebook立ち上げに参画。その後、「Instagram」初代日本代表事業責任者を就任したカリスママーケターの一人だ。同氏は講演冒頭で「ユーザーが利用していなければ、ビジネスもテクノロジーも存在していないに等しい」と話し、「ユーザーの波に乗る」重要性を説く。

長瀬次英氏。WellnessMe CEO、経営／マーケティングコンサルタント。著書に『マーケティング・ビッグバンインフルエンスは「熱量」で起こす』（CCCメディアハウス）など多数

　講演ではB2B、中でもSaaSビジネスに焦点を当て「永続的な成長を実現するマーケティングの条件」について語った。長瀬氏は、消費者マインドとSaaSを取り巻く状況を、2000年～現在にかけて「ファースト・サーズ時代」「セカンド・サーズ時代」「シン・サーズ時代」と3つに区分。それぞれに該当するメインターゲットやトレンドを整理した上で、「シン・サーズ時代はユーザーとのつながり、共有の時代である」と話す。

　今はB2B、B2Cに限らず無料で使い始められるサービスが数多く用意されている。利用のハードルが下がることで、多くのユーザーがサービスを試し、評価し、共有してつながりが生まれる。長瀬氏は「つながりが生まれると、エンゲージメントが高くなる傾向にある。またコミュニティーが生まれることもある。そのような環境下での消費者マインドは、『量や質』より『熱量』重視になりやすい」と話し、これをSaaSビジネスに置き換えたとき、マーケターにどのような視点、アクションが求められるのかを解説した。詳細はぜひ、Digital Business Days -SaaS EXPO- 2023 Summerで確認してほしい。

　同イベントでは、Marketingのほか「Communication（情報共有）」「Sales（営業）」「Accounting（財務経理）」「Customer success（顧客満足）」「Legal（法務）」「Corporate governance（経営）」と全7つのカテゴリーにて基調講演、スポンサーセッションを用意する。また、豪華なゲストを招いたスペシャルステージ（全体基調講演）では、東京大学大学院工学系研究科松尾豊教授とTHE GUILD 代表取締役深津貴之氏の「ChatGPT」対談、そしてリクルート、日本IBM、元湯陣屋のキーパーソンを招いた「週休3日」パネルディスカッションを展開。AIの最新動向や新しい働き方を軸に、ビジネスの未来を考察する。