大学3〜4年生の4人に1人が就職活動で対話型AIサービス「ChatGPT」を使ったことがある――スカウト型就活サービス「dodaキャンパス」の調査でそんな結果が分かった。就活生はChatGPTなどの生成AIをどのような場面で活用しているのか。また、利用していない学生は、どのような問題意識を持っているのか。
米OpenAIが2022年11月にChatGPTを発表して以降、各企業が独自の生成AI開発を表明するなど、大きな話題となっている。一方で、教育現場などでは導入に慎重な意見も出ており、活用は業界によっても差が出ている。
では就活中の学生たちはどうか。25年卒、24年卒の大学3〜4年生が就活でChatGPTを利用したことがある割合は26.5%で、4人に1人という結果になった。
具体的な利用場面は、1位が「企業の志望動機の作成」(63.6%)。2位は「自己PRの作成」(62.8%)だった。
利用した理由について、6割の学生が「時間短縮のため」(企業分析やES作成などの作業時間)と回答。ChatGPTを利用することで確保できた時間を、思考の整理や自身を見つめ直す機会にしている学生が多いようだ。
ChatGPT利用のメリットとしては「自分では思いつかない気付きが得られた」(77.5%)という意見が最も多かった。2位は「時間短縮できた」(企業分析やES作成などの作業時間、61.7%)だった。
一方で、就活でChatGPTを利用していないと答えた学生からは「不正のように感じられ、気が引ける」「正確性、信ぴょう性に欠ける」「効率性よりも、自分の言葉で表すことに意義がある」――などといった意見が挙がった。
調査は6月12〜18日にインターネットで実施し、452人から回答を得た。
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