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楽天がHYDEとコラボした狙い NFTを軸にグループで水平展開新たなエンタメの形(1/3 ページ)

» 2023年07月27日 08時00分 公開
photo 楽天がHYDEとコラボ(特設サイトより)

 楽天グループが、全国6都市全18公演のワンマンツアー「HYDE LIVE 2023」を開催中のアーティストHYDE(ハイド)と協業を進めている。特徴的なのが、NFT(非代替性トークン)付きライブチケットの販売だ。

 9月9日(土)と10日(日)に千葉市の幕張メッセ 幕張イベントホールで開催される同ツアーファイナル公演「HYDE LIVE 2023 Presented by Rakuten NFT」では、チケットを購入した人に、「Rakuten NFT」のNFTをもれなく付ける。「Rakuten NFT」がこうしたライブの公演名に入るのも初めてだという。

 各チケットには、公演日ごとに図柄を変えたHYDE本人の撮り下ろし写真を使用したNFTと、公演日付入りのライブ参加記念NFTを含む。NFTは席種に応じて配布個数を変えていて、公演終了後にメールでNFT取得用のコードを配布する。「Rakuten NFT」上で、このNFTをファン同士で取引することも可能だ。

 7月15日に2周年を迎えたスマートフォン向けゲーム『HYDE RUN』とも協働する。『HYDE RUN』をテーマにしたNFTを「Rakuten NFT」で販売する他、ゲームアプリ内で使える“金子國義デザイン「蝙蝠(こうもり)」甚平"の衣装・その他家具アイテムの追加や、同じデザインのぬいぐるみを「楽天ブックス」で販売。

 電子マネーの「楽天Edy」ともコラボし、HYDEをモチーフにしたキーホルダーを同じく「楽天ブックス」で販売する。キーホルダーには「楽天Edy」を内蔵させ、電子マネーとしても使えるようにした。

 楽天とHYDEとのコラボは複数のグループ各社に及んでいて、まさに水平展開しているといえる。なぜこうした展開をしているのか。仕掛け人である楽天チケット取締役で楽天グループのエンタテインメントソリューション事業課の吉江敏行さんと、同部の武澤友美さんに狙いを聞いた。

photo 吉江 敏行(よしえ・としゆき) 楽天グループ株式会社 エンターテインメントプロデュース事業部 エンタテインメントソリューション事業課 シニアマネージャー。2019年2月チケットスター(現:楽天チケット)に入社。前職、スペースシャワーTVでの音楽を中心としたエンターテインメントビジネスで培ったネットワークを生かし事業開発部からチケット営業部での新規クライアントの開拓を行う。2023年2月、楽天チケットのエンターテインメントビジネスの領域を広げるために、楽天グループ株式会社において、エンタテインメントソリューション事業課を立ち上げ、イベントへの出資や主催イベントの実施などを担当

楽天チケットは5億円超の赤字 「HYDEコラボ」の狙いは?

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