こうして味の素冷凍食品に集まったフライパン。広報担当者によると、2000人以上が送ってきたことは把握しているが、正確な数は分かっていないという。1人1個と想定していたが、箱に2〜3個入っているというケースもあったからだ。
送られたフライパンは現在どうなっているのか。現在は、箱から取り出し、研究所でナンバリングをしている最中だという(数が多いので集計が終わっていない)。
また、送られてきたフライパン約200個を使い、冷凍ギョーザを実際に調理している。同社が説明している通りにすると、きれいに焼けることもあれば、皮がこびりついてしまうこともあるという。
なお、全てのフライパンで実際にギョーザを焼くとは限らないようだ。フライパンの表面だけを分析するといったケースも考えられる。
これだけたくさんのフライパンが集まったことで、どんな発見があったのだろうか。一番驚いたことは「こんな状態になるまで、フライパンを使い込んでいる人がいるのか!」だという。
同社が主に想定しているのは、メンテナンスしながらずっと使い続ける鉄のフライパンではなく、コーティングされたフライパンでの調理シーンだ。コーティングがある程度はがれていることはあるだろうと思っていたが、それを上回る状態のフライパンもあった。
送られてきた箱を開けるとフライパンと一緒に「5年間使い続けてきました」といったメッセージが添えられていることもあったという。中には「10年間使っている思い出のフライパンです。学生時代から使っていて、調理中にこびりつくこともあるが捨てられずにいました。今回、研究のお役に立てればと思い、お送りします」といったものもあったという。
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