かつては女性人気を狙い、ロコモコやガパオライスといったカフェ丼なるフェアを実施したこともあったという。「こういったカフェ丼は一度は手に取っていただけるのですが、リピートにつながりませんでした。女性らしいメニューに着目するのではなく、ランキングからも分かるようにガッツリした『丼もの』を強化することにしました」(藤田さん)
第1弾として「ぶた丼のとん田監修 炙り焼豚丼」(680円)、「醤の旨味きわだつ!麻婆豆腐丼」(430円)の2種類を発売した。「ぶた丼のとん田監修 炙り焼豚丼」は、北海道帯広市の人気店「ぶた丼のとん田」が監修を担当。同店がファミリーマートの商品を監修するのは初だという。甘酒に漬け込んだ厚みのある豚肉を、3種類のしょうゆと黒糖蜜で作ったタレに絡めた。また、同店で実際に提供している薬味「にんにく一味」を別添えしている。
「醤の旨味きわだつ!麻婆豆腐丼」はテンメンジャン、トウバンジャン、シャンラージャンといった3種類の醤と刻みトウチを使用。430円というお手頃価格ながら、「コク」「しびれ」「辛み」が感じられる本格的な味わいに仕上げた。
第2弾となる「特製だし香る!三元豚のロースかつ丼」(598円)は8月29日発売。女性人気の高いかつ丼だが、現行商品から肉の流通温度や製法を見直した。ガッツリメニューでありながら、かつおと昆布のだしの香りが引き立つようにした。
9月5日には、第3弾として「鶏と魚介のだしの旨味!7種野菜の中華丼」(568円)を発売。1日に必要とされる野菜の3分の1がとれる商品設計とし、鶏、ホタテ、オイスターなど魚介の旨味を感じられるよう仕上げた。
チルド丼は通常の弁当と異なり、主に昼食時間帯に売れる傾向があるという。ガッツリ丼メニュー強化で、男性のみならず女性需要を獲得できるか。
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