ファミリーマートは、プライベートブランド「ファミマル KITCHEN」からチルド丼商品4種類を順次発売する。8月22日に投入する第1弾は「ぶた丼のとん田監修 炙り焼豚丼」(680円)、「醤の旨味きわだつ!麻婆豆腐丼」(430円)の2種類。チルド丼のラインアップを強化し、女性需要の取り込みを図る。
同社商品本部デリカ食品部米飯グループの栗原栄員さんによると、ファミリーマートの弁当購入者の男女比は男性61%、女性39%。栗原さんは「出社回帰によりオフィスランチ需要も回復してきています。こうした中、まだ獲得の余地がある女性をターゲットにした商品を開発する必要がありました」と説明する。
ファミリーマートで女性はどんな弁当を買っているのか? 同社が調査したところ、意外な事実が分かってきた。女性は弁当の中でも「丼もの」をよく買っているのだ。ファミリーマートで販売数の多い弁当ランキングをみると、トップ10のうち男性が選んだ丼ものは1商品だが、女性は3商品がランクイン。その上、かつ丼、麻婆豆腐丼、親子丼と、ガッツリメニューを選ぶ傾向にあるのだ。この結果を受けて、社内からは「女性がかつ丼食べるとは」と、驚きの声も聞かれたという。
なぜ、女性は丼ものを選ぶのか? 同社商品本部デリカ食品部米飯グループの藤田かほりさんは、丼ものの特徴である「食べやすさ」が理由だと分析する。「オフィスの自分のデスクで食事をする際、『周囲の目が気になる』『ボリュームがある食事をするのは恥ずかしい』と感じる人がいます。しっかりご飯を食べたいという女性は多いのですが、おかずやご飯が分かれた弁当は目に見えてガッツリさが分かってしまうため敬遠されがちです。その点、丼ものはおかずもご飯も1つにまとまっており、コンパクトに見えます。かつ丼や親子丼などガッツリメニューでも選びやすい傾向にあるようです」
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