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「社内コミュニケーション」が転換期を迎えている、3つの要因が関係「社内雑談力」の極意(1/4 ページ)

» 2023年08月23日 08時00分 公開
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世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』(ピョートル・フェリクス・グジバチ/クロスメディア・パブリッシング)

 僕が働いていたグーグルの例を紹介しながら、日本企業の「社内の雑談」にスポットを当てます。

 お伝えしたいポイントは、海外の企業やビジネスマンは社内の雑談を単なる「親睦」のためではなく、生産性を上げてアウトプット(成果)を出すための重要なツールとして戦略的に活用している……という点です。

 僕が社内の雑談に着目した理由は、日本企業の「社内コミュニケーション」が大きな転換期を迎えていることにあります。

その背景には、次のような3つの要因が複雑に関係しています。

(1)「ダイバーシティ&インクルージョン」という視点

 日本の各企業は現在、「ダイバーシティ&インクルージョン」に積極的に取り組んでいます。

 ダイバーシティ&インクルージョンとは、性別や年齢、国籍、文化、価値観など、多様なバックグラウンドを持つ人材を受け入れ、その能力を幅広く活用することで、新たな価値を創造する……という「成長戦略」のひとつです。

 ダイバーシティは「多様性」、インクルージョンとは「受容性」を指します。

 企業が積極的に取り組む理由は、(1)少子高齢化による働き手の減少に対応するため、幅広い人材の確保が急務(2)SNSの普及によって顧客のニーズや価値観が複雑化したことで、それをスムーズに把握できる柔軟なシステム作りが必要……という点にあります。

 経済産業省が大号令をかけていることも、その動きに拍車をかけています。

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